マスカレードシリーズを読む順番は?東野圭吾さんの原作や映画を楽しむためのトリビアを紹介!

本・映画

マスカレードシリーズは東野圭吾さんの推理小説シリーズです。

東野圭吾さんの作品の中でも屈指の人気を誇り、原作シリーズは累計発行部数445万部を突破。

一流ホテルを舞台に、従業員に扮し潜入捜査を行う刑事・新田浩介とホテルのフロントで働く山岸尚美がホテルの利用客を相手に難事件に挑む人気作です。

2021年4月時点で3作品が発表されています。

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ここでは、マスカレードシリーズの順番やあらすじ、原作や映画を楽しむためのトリビアをネタバレなしで紹介します!

マスカレードシリーズを読む順番:発刊順

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発刊順は、①マスカレードホテル⇒②マスカレード・イブ⇒③マスカレード・ナイトです。

マスカレード・ホテル

作品概要

単行本:2011年9月9日/集英社
文庫:2014年7月18日/集英社文庫 
映画化:2019年1月18日

都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!? 大人気シリーズ第1弾のミリオンセラー。

引用:マスカレード・ホテル (集英社文庫) | 東野 圭吾 |本 | 通販 | Amazon

見所

マスカレード・イブ

作品概要

単行本:未 
文庫:2014年8月21日/集英社文庫 
映画化:未

東野圭吾さんの提案で単行本化を経ずにいきなり文庫を刊行する「いきなり文庫」という形で発売。
発売から約1ヶ月半で発行部数100万部を記録。

参考:東野圭吾:「マスカレード・イブ」が1カ月半で100万部突破 – MANTANWEB(まんたんウェブ) (mantan-web.jp)

ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾のミリオンセラー。

引用:マスカレード・イブ (集英社文庫) | 東野 圭吾 |本 | 通販 | Amazon

見所

マスカレード・ナイト

作品概要

単行本:2017年9月15日/集英社 
文庫:未 
映画化:2021年9月17日公開予定

練馬のマンションの一室で若い女性の他殺体が発見された。ホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに犯人が現れるという密告状が警視庁に届く。新田浩介は潜入捜査のため、再びフロントに立つ。コンシェルジュに抜擢された山岸尚美はお客様への対応に追われていた。華麗なる仮面舞踏会が迫るなか、顔も分からない犯人を捕まえることができるのか!? ホテル最大の危機に名コンビが挑む。

引用:マスカレード・ナイト (集英社文庫) | 東野 圭吾 |本 | 通販 | Amazon

見所

マスカレードシリーズを読む順番:時系列順

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時系列順は、①マスカレード・イブ⇒②マスカレード・ホテル⇒③マスカレード・ナイトです。

マスカレード・イブ

新田と山岸が出会う前のストーリー。

2人の新人時代も含めたそれぞれの物語が展開する。
マスカレード・ホテルで触れられていた台詞や場面に関するエピソードが明らかになる。

マスカレード・ホテル

ホテルクラークの山岸は、従業員に扮し潜入捜査を行う新田の教育係として出会う。
互いに反発し合うが、事件の真相を探る中でお互いに理解を深めていく。

マスカレード・ナイト

マスカレード・ホテルから3年後の年末が舞台。

山岸はコンシェルジュに抜擢され、再び潜入捜査を行うことになった新田と再会。
立場や信念は異なるが、前回の事件で2人には信頼関係が築かれている。


時には言い争いもあるが、お互いの職務を尊重しながら謎を解き明かしていく。

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マスカレードシリーズは推理小説として単体でも面白いです。しかし、登場人物の成長や関係性の変化に気が付けるので順番に読むとより楽しめます。発刊順がおすすめです。マスカレード・イブは主人公二人の個々のストーリーがメインの短編集です。ぜひ、マスカレード・ホテルで2人の活躍を楽しんでからご覧ください!

マスカレードシリーズトリビア①東野圭吾さんが語った執筆エピソード

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朝日新聞デジタルに掲載された映画「マスカレード・ホテル」公開記念新春スペシャル対談で東野圭吾さんが語った執筆エピソードを紹介します!

主人公/新田浩介のイメージ

東野圭吾さんは、普段あまり具体的な人物を思い浮かべて小説を書くことはしないそうです。

しかし、マスカレード・ホテル執筆時には確かに木村拓哉さんが頭にあったそう。

もしも木村さんがこんなことをしたら、こんなセリフを言ってくれたらかっこいいんじゃないか。大雑把にいえば、そんなイメージで新田という男を頭の中で動かしながら形にしていきました。

引用:映画『マスカレード・ホテル』公開記念新春スペシャル対談 東野圭吾×木村拓哉│朝日新聞デジタル (asahi.com)

東野さんは映画「マスカレード・ホテル」の脚本にも熱意をもって取り組んでおり、木村さんはそんな原作者に自分はどう見えるのかと意識し撮影中はプレッシャーと戦っていたといいます。

木村さんは打ち上げの際に東野さんから自分がイメージだと伝えられたそうです。

新田浩介と山岸尚美の共通点

「犯人逮捕を第一優先」に掲げる刑事と「お客様が第一優先」のポリシーを貫くホテルクラーク。

人間的にも職業的にも水と油のような新田と山岸が、事件を解決する過程で徐々にお互いを理解し合っていく所も見所の一つです。

しかし、原作者の東野さんは執筆中に2人の共通点を発見したそうです。

それは、

  1. まず目の前の人を観察する
  2. 「客」という仮面の下にある素顔を見抜く

で、見抜いたうえでそれを暴こうとするのが刑事見逃してくれるのがホテルマンだとのこと。

どんな事件が起こるのか、なぜ潜入捜査をしなければならないか、彼女は彼にどう協力していくのか。それを一つひとつ考えていた時に、2人は本質的に同じことをしていると気付いたんです。まず目の前の人を観察する。そして「客」という仮面の下にある素顔を見抜く。見抜いたうえで、それを暴こうとするのが刑事、見逃してくれるのがホテルマン。最初から意図したわけではないですが、2人のプロフェッショナルを描いているうちに、むしろ一見真逆の2人の共通点が見えてきた。それは自分にとっても発見でした。

引用:映画『マスカレード・ホテル』公開記念新春スペシャル対談 東野圭吾×木村拓哉│朝日新聞デジタル (asahi.com)

マスカレードシリーズトリビア②映画「マスカレード・ホテル」のトリビア

「マスカレード・ホテル」のロケ地は?

映画「マスカレード・ホテル」で撮影された豪華なホテルロビーは実は全部セット

木村さんは現場に立った瞬間、美術をはじめとするスタッフの覚悟と、それだけの環境を用意した監督の覚悟をひしひしと感じたといいます。

参考:映画『マスカレード・ホテル』公開記念新春スペシャル対談 東野圭吾×木村拓哉│朝日新聞デジタル (asahi.com)

尚、ホテルのモデルとなったのは日本橋のロイヤルパークホテルです。

ホテルスタッフの演技指導をした学校は?

専門学校日本ホテルスクール

映画「マスカレード・ホテル」のホテルマンを演じるキャストにはホテルスタッフの演技指導が行われました。

演技指導・監修を行ったのは専門学校日本ホテルスクールです。

専門学校日本ホテルスクールは、日本で唯一ホテルが作った学校です。
(プリンスホテルがホテリエの育成を目的に開校した「プリンスホテルスクール」が前身)

演技指導では、ホテルスタッフとしての所作指導・言葉遣いなどきめ細やかな指導が行われました。

指導を行った先生は、木村拓哉さん、長澤まさみさんに対して

「非常にエレガントでスマート。呑み込みが早く、一つ教えるとそれをすぐに応用して演技に活かされていた」

と話していたそうです。

映画には、専門学校日本ホテルスクールの学生や演技指導を行った先生方もエキストラとして出演しています。

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一流ホテルのスタッフを演じるキャストの所作の美しさが印象的でした。

特に、長澤まさみさんの立姿が本当に綺麗で見所です。

キャストの木村拓哉さん、長澤まさみさんが各インタビューの中で演技指導について語った部分を紹介します。

参考:【ホテスク × マスカレード・ホテル】本校の先生がホテリエの演技指導した「マスカレード・ホテル」、公開まで1週間 | 専門学校日本ホテルスクール@東京【公式】 (jhs.ac.jp)

木村拓哉さんインタビュー

映画で「新田刑事が内面の変化と共にホテルマンの制服がどんどん様になっていくのが見ものだった」というコメントに対して語った言葉。

制服を着るだけで気持ちも変わりました。それに、何よりも変えてくれたのは、自分が撮影現場に入ったときにもうホテルマンとして出来上がっていた、長澤まさみさんたちの姿勢でした。研修をしっかり受けられていて、本当に同じ角度で全員が頭を下げるし、同じ間で起き上がるんですよ。「いらっしゃいませ」「申し訳ありませんでした」「いってらっしゃいませ」「ありがとうございます」の角度の違いも、僕以外のホテルマン全員ができている。コルテシア東京というホテルが、自分が現場に行ったときにはもうそこにあった。それを見様見真似で身に付けていくという意味では、まさに新田と同じ気持ちで挑めたかなと思います。

引用:初めて刑事を演じる木村拓哉、役柄に葛藤「自分は決してエリートではないので」 | ORICON NEWS

長澤まさみさんインタビュー

「ホテルマンを演じるために専門家によるレッスンを受けたそう」というコメントに対しての言葉。

お辞儀の仕方がすごく勉強になりましたね。接客業は最初の印象が大事ですから、お辞儀一つでも相手からの印象が変わってしまいます。そのほか、基本的なテクニックなども習うことができましたし、有意義な時間でした

引用:映画 「マスカレード・ホテル」出演! 長澤まさみさんにインタビュー|ウォーカープラス (walkerplus.com)

マスカレードシリーズまとめ

  • 読む順番は①マスカレード・ホテル②マスカレード・イブ③マスカレード・ナイトがおすすめ
  • 東野圭吾さんは木村拓哉さんをイメージして「マスカレード・ホテル」を執筆
  • 映画「マスカレード・ホテル」のロビーは全てセット
  • 専門学校日本ホテルスクールの先生が演技指導・監修を行った
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マスカレード・シリーズは推理小説とても楽しめますが、一流ホテルの接客や裏側を知ることができるのも魅力。ホテル業界に興味のある方や接客力を向上させたい方にもおすすめです!

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